嘘八百日記

このブログ記事は全てフィクションです。

遺書

私はとっても幸せな人間でした。

周りの人にも家庭環境にも恵まれています。 世界中で1番幸せな人間です。

ある小説では、『悲しみの限りを通り過ぎて、不思議な薄明りの気持、あれが幸福感というもの』と言っていました。

私は今、同じ気持ちです。 とても幸せです。悲しい気持ちのまま死ぬわけではないです。心の中は荒涼としていて、空っぽです。 そこに悲しみはありません。

周りに私を傷つける人間がいるわけでもないし、 同情されるほどの悲惨な目に遭って苦しめられているわけでもないです。 誰も悪くないです。 

私と知り合った方々、私が死ぬ前に何か出来ることはあったんだろうかと考える必要はありません。 ただちょっと、私の体はこの世界で生きるのに向いていなかっただけです。 この先もこの世界で生きていくことは難しいと常々感じていました。  私のわがままで自死を選んでしまい申し訳ございません。 私と仲良くしてくれた皆様、ありがとうございました。